日中国交回復ブームに沸く1972~1974年にかけて『文藝春秋』に連載されたものをまとめたものだそうですが、なかなかの読み応えでした。

山本 七平(イザヤ・ベンダサン)著
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日本人と中国人―なぜ、あの国とまともに付き合えないのか 「日本人と中国人」とのタイトルから、日中双方の負の側面を交えて論じられているのかと期待していまいしたが、実際には日本人の思想上の問題点から、中国との関係が円滑に行かないことを論じている内容でした。
20世紀初頭からの日中間の歴史上の出来事を背景にしている書籍は山ほどありますが、足利義満、秀吉の時代にまで遡って、日本人の思想にその背景を論じている内容はなかなか無いのではと思います。
著者は最後に以下で締め括っています。
『明治は徳川期を消した。戦後は戦前を消した。しかし一つの時代の思想は必ず行動の規範となって残るから、歴史を消せば、自己の行動の規範が何に由来するか、その本人も不明になり、基準はただ「そうしないと気がすまぬ」という感情だけになってしまう。そしてそのためにかえってその規範から脱却できず、同じことを繰り返す結果になってしまう。これがいわゆる無思想的人間であろう』なるほど納得です。。。
『文藝春秋』に連載されてから既に30年経っていますが、全然古びた感じは無く、逆に新しい発見に出会えると思います。
中国在住の方、これから来られる方、中国がらみのお仕事されている方、オススメです。
過去レビューは
こちら ランキングは
こちら山本 七平(イザヤ・ベンダサン)さんの作品で、アメリカとの関係を歴史的に読み解くこんなのもありました。
日本人とアメリカ人―日本はなぜ、敗れつづけるのか アメリカには然程興味ないですが、ちょっと読みたい衝動に駆られいるダーシーです。
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